自分の死後、自宅不動産は妻に・・・
相談内容
末期がんと診断されましたが、私には妻、長男、次男がいます。長男とは、生前に借金返済のために多額の財産を譲渡した都合で、折り合いが悪く、自宅不動産まで長男に相続されてしまうと、私の死後にのこされた妻と次男が追い出されないか、不安です。
当事務所のサポート内容と結果
「公正証書遺言」の作成を速やかに行いました。
ご提案
遺言書の文案の作成 から 公証役場との打ち合わせ までトータルサポートいたしました。
支援・手続き内容
1.遺言書の文案の作成
奥様と相談しながら、ご本人の体調がいい日を見計らってご訪問のうえ、自宅不動産を相続する相続人をだれにするかを決定しました。
同時に、長男に対する思いなどを丁寧にお伺いしたところ、”妻や次男に迷惑をかけないように”とのご要望が強かったので、遺言書に「付言事項」を記載することにしました。
2.公証人との日程調整及び打合せ
公証役場に提出する戸籍謄本等の書類を当事務所で取得して、すぐに公証人役場と打ち合わせを行いました。
遺言書の内容が決まり次第、すぐに公証人役場と打ち合わせを行い、最終的な遺言書の文言を決定しました。決定した遺言書の文言は予めご本人様に目をとおしていただき、間違いや追加する事項がないか何度でも、納得いくまで確認していただけます。
3.公証人役場で遺言書の作成
上記で決定した日時に公証人役場までお越しいただきました。体調等に不安があったため、当事務所から車でお迎えにあがり、奥様と一緒に公証役場まで同行しました。
また、公正証書作成に必要な証人も当事務所で2名手配するので、ご本人様のご負担はありません。
結果
治療が進行して意思が薄弱する前に、公正証書の遺言をスピーディーに作成することができ、ほっとしておられました。「これで治療に専念できる」と仰っておられました。
その後、約半年後にご本人はお亡くなりになられましたが、奥様から「遺言書のおかげで銀行の手続きが簡単に終わりました」との連絡を受けました。
このご連絡のあと、生前にご本人様が懸念していたご自宅の名義変更も当事務所で承り、安心してご自宅にお住まいになることができました。