緊急入院した実兄が、「認知症」と診断されました・・・
相談内容
兄には、プラスの財産として、①預貯金・自宅不動産・③生命保険などがあり、マイナスの財産として住宅ローンがあります。兄は、しばらく自宅に居住することはできないと思いますが、どうすればいいでしょうか。
当事務所のサポート内容と結果
相談者の方が申立人となり、ご本人について「成年後見」の手続開始申立を行い、相談者の方が成年後見人となって、自宅不動産の売却・住宅ローンの処理を行いました。
ご提案
成年後見開始申立書の作成・必要書類のご案内 から 不動産売却にかかる諸手続 までトータルサポートいたしました。
支援・手続き内容
1.成年後見開始の申立書の作成・必要書類のご案内
申立に必要な書類一式を当事務所で作成いたしました。必要な書類をご相談者の方にまとめてご案内し、ご相談者様に書類をご提出いただきます。書類の完成後は、職場に伺い、完成した書類をご覧いただき、署名・押印をしていただきました。
2.後見開始決定後の支援
後見人になるのは初めての方だったので、何をどう進めていいかわからない状態でした。場合によっては裁判所に同行しました。今後の手続きの流れを納得いくまで何度もご相談いただけます。
3.自宅売却の依頼
当事務所から不動産仲介業者をご紹介しました。同席のうえ、今後の売却の流れを不動産仲介業者にご説明いただきます。
4.自宅売却の諸手続きに必要な書類の作成
成年後見人が自宅不動産を売却するためには、裁判所の許可が必要です。裁判所への提出書類をご紹介した不動産仲介業者からも協力をえながら、当事務所で許可申立を行い、無事に許可を得ることができました。
5.売却後の住宅ローンの処理
住宅ローンの取り扱い金融機関への打診の方法・必要な手続きなど、豊富な経験で一から十まで丁寧にご説明しました。
結果
自宅不動産は売却できたものの、売却代金では債務を完済することができなかったのですが、残債務について破産手続を行うことになりました。
しかしながら、預貯金や生命保険は「自由財産」として解約等をせずに、そのまま保有することができました。
自宅不動産の売却後は、家族が近くに住む施設に入所して不自由なく生活することができました。
ご本人の生活に直結した問題を、ご家族と一緒に考えることができたので、今でもご家族から様々なご相談を受けています。